言葉は生きているから

時代とともに変わるっていうのは

だいたい小学生で習うけど

自由に変わりすぎるのも

ついていけなくて

困りますね。

どうも、Mukkuです、こんにちは。

 

先日、お客さんと

言葉についてちょっとした議論に

なったんです。

 

「申し訳ございません」

は正しいか正しくないか。

 

彼がテレビを見て受け売りしていたのは

「”申し訳ない”で一単語だから

”申し訳(ないが)ございません”

となり、

謝っている立場のくせに

省略をしていて

しかも

”謝る気持ちがない”

という意味に結果的になってしまっている。」

というものでした。

 

そこでひっかかったことが

あったんですよね。

そもそも

「申し訳ない」

は一単語なのか?

「申し訳」が名詞で

「ない」が存在の動詞だと

僕は思っていたんです。

だから、

そうなると

”申し訳(が)ございません”

といういうので正しいかと。

 

そこで色々と調べてみました。

 

とりあえず、

結論からいうと

語源ははっきりしておらず

言語学者の中でも

意見が割れていて

”正しい”答えは

ありませんでした。

 

でもその中でも比較的に

気になる考えかたを紹介したいと思います。

 

まず、

”申し訳ない”が形容詞という説から。

形容詞でした。

”ございません”

存在の動詞「ある」の丁寧語を

否定形にした形なのですが

形容詞には文法上くっつけません。

ただ、もう一つ。

補助動詞「ある」は

形容詞の連用形に修飾できるので

”申し訳なく(形容詞連用形)ございます(補助動詞)”

は使えそうです。

なので、

形容詞からの考え方では

かなり用法として

がっつり間違えているようです。

 

続いて

”申し訳”が名詞説。

名詞でありました。

こちらはもういたってシンプルです。

”申し訳(が)ございません”

と存在の動詞「ある」の丁寧語を

否定形にしたものです。

日本語で助詞や主語の省略は

ときには混乱を導きますが

基本は許されているので

この場合、

用法としては正しいです。

ただ、問題が一つ。

謝る立場のときに

「省略」という行為が

許されるかどうかですね。

 

以上から、

無難な表現を考えるとすると

”申し訳なくございます”

”申し訳がございません”

がいいのかな、と。

でも

”申し訳なくございます”

はあまり耳にしない違和感のある感じなので

やっぱり

”申し訳がございません”

ですね。