6月22日(日)にtheSTAGPARTYSHOWさんの【旅人の歌】という演劇を見させていただきました!
初の札幌公演とのことで、とても楽しみでした☺️

解釈が難しい作品だったのですが、自分はこういう難しい作品の方が、後から自分なりに考えることができるので、とても好きでした。

【旅人の歌】は、カフェでの出来事を演目にしており、遠い昔、親友を失ってしまった人と、これから別れを切り出す人との旅行先に立ち寄ったカフェで、クリオネと一緒に旅をしているウェイターさんと出会うお話しでした。

この3人に加えて、過去に行方不明になってしまった親友の一幕も、途中途中で挟まるといったような内容でした。

演出面では、旅行で来ている2人の少し気まずい感じが出ており、空気感が伝わってきました!
過去に行方不明になってしまった親友の一幕では、ナレーションの人の詩的な台詞で、季節が移ろっていることがわかり、とても長い間旅をしていたことが感じられました。
短い時間の中での見せ方が、とてもオシャレだなと感じました✨

ここからは、あくまで自分の解釈なのですが

今回の旅人の歌のメインテーマは【別れ】だと感じました。
別れは、時に人生を彩ることもあるってことを伝えたいのではないのかなって感じました。

まず、登場人物たちに共通しているのは、【別れ】があることかなと思いました。
昔に親友と別れてしまった人。
これから恋人に別れを切り出す人。
旅の途中でパートナー(クリオネ)と別れてしまう人。

恋人とのことで悩んでいる人の傷心旅行がなければ、昔に親友と別れてしまった人も北海道に、来ることはなかった。
そして、そのおかげで、クリオネと旅する人に出会え、色々なことを話すことができた。
一つでもかけていたら、起こらなかった出会いだと思います。

そして、過去に行方不明になってしまった人の一幕にも、置いてきてしまった親友との別れを偲ぶシーンや、その他の出会いや別れが演じられていました。

作中、「人生100年」というセリフが出てきて、そのうちの何年を費やした【別れ】なのか、それぞれ違う重みの別れがある中で、それでも前に進もうとしている人たちがいました。
【別れ】があったからこそ、葛藤や行動があり、その葛藤や行動が人生の彩りのようにも感じました。

そしてそれを経て、何があっても前に進んでいることが【旅人】って感じもしました。

別れはないに越したことないとは思いますが、必ず来るものだとも思います。
それがパートナーなのか、ペットなのか、モノなのか、はたまた別の何かなのか。
自分は、アイドルやバンドが好きなので、推せる時に推さないと、解散してしまって、一生聴けなくなる、見れなくなる点で、とても共感できました。笑

そして、【別れ】が起きた時、それを偲んだり、昔の【別れ】を思い出すのもまた、大切な時間なのかなと…。
【別れ】は辛い思い出かもしれませんが、思い出すことで、気づけることもあるかもしれないし、新たに行動が起こせるようになったりするかもしれないかなと…。
案外、全ての【別れ】が悪いモノではないのかなって思いました。

【旅人の歌】を見終わった後は、「正直難しかったなぁ。少し消化不良かなぁ。」と感じたのですが、帰り道に色々考えてみると、自分なりに消化できた気もして、少しスッキリしました。
後から自分なりに考える工程を経て、とても好きな作品になり、もしかしたら自分は、このいい意味での消化不良感を、自分なりに噛み砕いて消化していくのが好きなのかもしれません。

今回、こういったことを考えるきっかけを下さいました、theSTAGPARTYSHOWさん。
本当にありがとうございました!
また、いつか見られる機会がありましたら、是非違う作品も見てみたいなと思いました☺️

キノピー